特集 顔の結節
臨床例
desmoplastic trichoepithelioma
渡部 真奈
1
,
藤田 英樹
,
車谷 紋乃
,
石井 まどか
,
照井 正
1日本大学医学部附属板橋病院 皮膚科学系皮膚科学分野
キーワード:
鑑別診断
,
生検
,
免疫組織化学
,
丘疹
,
毛包上皮腫-線維形成性
Keyword:
Biopsy
,
Diagnosis, Differential
,
Immunohistochemistry
,
Trichoepitheliomas, Multiple Desmoplastic
pp.1169-1172
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018058683
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<症例のポイント>desmoplastic trichoepithelioma(以下、DT)は、若年者の顔面に好発する環状隆起性病変を特徴とする皮膚良性腫瘍である。DTは、比較的まれな腫瘍ではあるが、microcystic adnexal carcinoma(以下、MAC)やmorphea-like basal cell carcinoma(以下、morphea-like BCC)などの悪性腫瘍との鑑別を要することがあり、病理組織学的鑑別点を理解しておく必要がある。自験例は典型的な臨床像であったため、初診時からDTの臨床診断が可能であった。
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