Japanese
English
原著
Systemic Lupus Erythematosusの予後—入院患者28例の臨床的観察と転帰について
SYSTEMIC LUPUS ERYTHEMATOSUS:PROGNOSIS OF 28 CASES.
川津 友子
1
Tomoko KAWATSU
1
1大阪大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Osaka University School of Medicine
pp.289-296
発行日 1973年4月1日
Published Date 1973/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412201127
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昭和40年〜45年の6年間に大阪大学医学部附属病院皮膚科に入院し,SLEと診断された患者28例の45年12月および46年12月現在の転帰を調べた.28例のうちわけは女性25例,男性3例で,初発年齢は12〜44歳で,30歳未満19例,30〜40歳5例,40歳以上4例である.転帰は45年12月には生存16例,死亡8例,不明4例であつたが,1年後の46年12月にはさらに1例が死亡し,結局生存14例,死亡9例,不明5例であつた.生存14例のうち現在加療中のもの11例(当科通院10例,他病院に通院1例)で,加療をうけていない3例のうち1例にレイノー症状があるが,他の2例には自覚症状がない.死亡9例は初発年齢30歳までの若い女性で,死亡は尿毒症4例,全身性粟粒結核1例,肺炎1例,自殺1例,不明2例で,尿毒症による死亡4例のうち3例は妊娠中絶および死産後に死亡している.
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