〈原著論文抄録〉
Pasini型先天性表皮水疱症の2例,他
片倉 仁志
1
,
斎藤 胤曠
2
,
丸山 光雄
1
1横浜市立大学医学部皮膚科教室
2神奈川県立こども医療センター皮膚科
pp.737
発行日 1971年7月1日
Published Date 1971/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200836
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第1例,19歳男子。家系内に血族結婚はないが,兄および父方叔父たちに同様水疱症あり。生後数カ月より主として四肢に繰り返して水疱形成。趾指爪は次第に萎縮状となり,15歳ごろより,腹部上肢の白色丘疹様皮疹に気づいた。
第2例,8歳7カ月の男児。母方祖父母がいとこ同士,家系に同症を見ない。生後半年ごろより,はじめ指趾に,続いて肘・膝,手・足背に繰り返して水疱形成,痂皮となる。6歳ごろより趾爪の萎縮が著明となり,両肩部上背部の点状白斑に気づいた。
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