Japanese
English
綜説
眼科からみたBehçet病
BEHÇET DISEASE FROM THE OPHTHALMOLOGICAL VIEWPOINT.
浦山 晃
1
,
今井 克彦
1
Akira URAYAMA
1
,
Yoshihiko IMAI
1
1東北大学医学部眼科教室
1Department of Ophthalmology, Tohoku University School of Medicine
pp.532,535-540
発行日 1970年6月1日
Published Date 1970/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412200666
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はじめに
眼科からみたBehçet病という折角の題名をいただいたのであるが,Behçet病(以下B病とする)に関する筆者のかねての持論は,B病の本態はいわゆるTriasと呼ばれる皮膚粘膜および眼部の各症状に限られる性質のものでなく,もつと蔵するところの深い一大全身病であるから,症候学的な面にしても,広くあらゆる領域から究明してゆかねばならない,という立場で検索を進めてきた。したがつて眼科だけのせまい領域からB病を覗いてみるという態度はむしろ逆行に近いもので,解決のために資することが少ないと考えられる。しかし,本稿は.皮膚科領域の方々に眼症状に関する理解をさらに高めていただく主旨のもとに,現段階における知見の解説を中心に,1,2の私見をも交えて述べてみたいと思う。
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