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増刊号特集 最近のトピックス2014 Clinical Dermatology 2014
2.皮膚疾患の病態
移植片対宿主病(GVHD)と生着症候群
Graft-versus-host disease and engraftment syndrome
米倉 健太郎
1
Kentaro YONEKURA
1
1今村病院分院皮膚科
1Department of Dermatology, Imamura Bun-in Hospital, Kagoshima, Japan
キーワード:
移植片対宿主病
,
生着症候群
,
生着前免疫反応
Keyword:
移植片対宿主病
,
生着症候群
,
生着前免疫反応
pp.51-53
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412103969
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要約 移植片対宿主病は皮膚もその標的となる同種免疫反応であり,同種造血細胞移植における重大な合併症の1つである.移植に関連した免疫反応として近年,生着症候群や生着前免疫反応など高サイトカイン血症に起因すると考えられる病態が知られるようになってきた.いずれも皮疹を呈するため皮膚科医にとっても重要であるが,未解明な部分も多い.また,このほかにも移植後早期には,薬疹やウイルス感染に伴う皮疹など,鑑別が重要なさまざまな皮疹がみられる.皮膚の病理組織のみでは鑑別が困難であり,それぞれの病態の概念や臨床についても知っておく必要がある.
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