連載 Clinical Exercise・1【新連載】
Q 考えられる疾患は何か?
加藤 直子
1
1北海道がんセンター皮膚科
pp.765-766
発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101777
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症例
患 者:77歳,女性
主 訴:右手背の黒褐色の皮疹
既往歴:20歳時の事故のため右中指および環指が切断されている.長年,農業に従事していた.
家族歴:特記すべき事項なし.
現病歴:初診の7年前から右手背に褐色の斑が出現し,4年前から色調が濃くなり黒褐色調となった.数か月前から一部に浸潤を触れるようになった.
現 症:右手背のほぼ中央に径20×12mm大の黒褐色で光沢を有する局面を認める.一部には径7mm大でわずかに隆起する結節を触れる.局面の辺縁は不整で部分的に境界が不明瞭で,病変の途切れも認める.
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