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Dermoscopy Specialistへの道Q&A(第31回)
斎田 俊明
1
,
古賀 弘志
1
1信州大学医学部皮膚科
pp.981-983
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412101068
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Q どんなダーモスコピー所見が認められますか?
診断は何でしょう
臨床情報
28歳,女性.12歳頃,右小指に外傷を負い,爪がはがれた.その後,再生してきた爪の一部が薄茶色を帯びていた.この色素沈着はその後,あまり変化しなかったが,最近,少し濃くなってきた.
初診時,右第5指爪甲の内側寄りに黒褐色の縦線条が認められた(図2).幅4mmの色素線条で,濃褐色から淡褐色までの濃淡差を示す.濃い部分の爪甲は表面が多少の凹凸を示し,先端部が少し欠損している.また,やはり濃い部分の中枢側に相当する爪小皮から後爪廓部に小褐色斑を認める.
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