連載 小児の耳鼻咽喉科・頭頸部外科シリーズ
②異物の取り扱い
市村 恵一
1
1自治医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.795-801
発行日 1999年10月20日
Published Date 1999/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902064
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I.外耳道異物
1.頻度,異物の種類
施設により異なるものの,第一線医療機関においては小児例の割合は40〜60%である1,2)。プラスチックのビービー弾とビーズが最も多く,6歳以上になると外耳道が広くなるためか,成人で多い昆虫(ゴキブリ,カナブンなど)の迷入が増加する1)。そのほかにガラス玉,豆類,小石,粘土など丸い物体を自分で外耳道に押し込む場合が多い。
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