特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の画像診断
5.咽頭
1.上咽頭のCT・MRI
佐々木 文雄
1
,
曽賀野 悟史
2
,
不破 信和
3
,
松浦 秀博
2
1愛知県がんセンター病院放射線診断部
2愛知県がんセンター病院頭頸部外科
3愛知県がんセンター病院放射線治療部
pp.148-153
発行日 1995年11月20日
Published Date 1995/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901251
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■はじめに
MRIおよびCTは,上気道を描画するのに最も適した画像診断法である。MRIは,CTに比較して優れた柔部組織のコントラスト分解能をもち,任意断面での撮像が可能で,かつ一度の撮像で複数の画像が得られる。MRIは,造影剤の投与なしに血管を描画できることからリンパ節病変の検出にも有用である。CTは軽微な骨皮質病変を明瞭に描画する点で優れているが,MRIは他の画像で描画し得ない軽微な骨髄病変の検出に有用な検査法であることも忘れてはならない。以下,画像を中心に正常解剖や上咽頭癌の病期診断を解説する。
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