海外トピックス
ヨーロッパに呼吸と発声の原点を求めて—その1.ドイツ篇
米山 文明
pp.148-150
発行日 1995年2月20日
Published Date 1995/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901090
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ここ数年間,私はいくつかの理由で海外に出られなかった。今年(1994年)になって漸く時間がとれ,8月6日から25日まで約3週間の旅に出た。目的は数年来依頼を受けながら実現できなかった2つの講演の約束を果たすためで,1つはドイツでの「呼吸法のセミナー」,2つ目はイタリアでの[歌唱法のセミナー」である。これを機にかねてからの関心事であったこと,①呼吸法の基礎教育はどこまで深いか?(生育から言語取得教育などとも関連して),②呼吸法が発声法と体のどこで,どのように関わるべきか? の具体的メトードを探るきっかけを掴みたいと思った。
開催地はそれぞれ山と海の著名(?)な避暑地で行われた。日本の猛暑を避けられるかと期待して出かけたが,ヨーロッパも記録的な暑さで閉口した。しかし久しぶりのこの旅は私にとっていくつかの収獲をもたらしてくれた。
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