トピックス 嗅覚障害
嗅覚障害の治療—ステロイド剤の懸垂頭位による点鼻療法
浅賀 英世
1
1昭和大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.745-748
発行日 1990年9月20日
Published Date 1990/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900128
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はじめに
ステロイド剤の懸垂頭位による点鼻療法(以後,点鼻療法あるいは本法と略す)は嗅粘膜ならびにその周囲の炎症性病変によって起こった嗅覚障害に対し最も適応がある。点鼻療法の使用にあたってはまず嗅覚系のどの部位の障害によって起こった嗅覚障害であるかを診断し,効果が期待できる症例であるか否かを決定しなくてはならない。このためには著者らが用いている障害部位別分類にしたがって分類するのが最も便利であり,この分類法をまず紹介する。
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