トピックス ダニとアレルギー
小児とダニ
赤坂 徹
1
,
内村 公昭
2
,
山口 博明
3
,
丸尾 はるみ
1
,
三ツ林 隆志
4
,
高木 学
5
,
岡田 文寿
6
,
鈴木 五男
6
,
前田 和一
1
1埼玉医科大学小児科
2元,埼玉医科大学小児科
3丸山記念病院小児科
4幸手総合病院小児科
5高木病院
6埼玉県立寄居こども病院
pp.297-303
発行日 1990年4月20日
Published Date 1990/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900052
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はじめに
最近10年間の気管支喘息が急激に増えている理由の一つとして,換気が不十分な上にアルミ・サッシにより気密性が高くなり,じゅうたんの使用頻度が増えるなど家屋構造の変化がダニの成長に好都合になったことがあげられている1)。
小児科領域におけるダニの関わり合いは,アレルギー疾患,特に気管支喘息,アレルギー性鼻炎,アトピー性皮膚炎の原因として報告されている。本稿では,主要な吸入抗原であり最近では皮膚からの感作が報告されているDermatophagoides(ヒョウヒダニ)属と,食品から発見されて吸入抗原としても注目されているstorage Mites (ニクダニ)の臨床的意義,診断と治療について述べる。
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