書評
がん薬物療法副作用管理マニュアル 第3版
末永 光邦
1
1東京医歯大・臨床腫瘍学
pp.939
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203820
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本書は,がん薬物療法における副作用マネジメントにおいて貴重な情報源となると確信する。がん薬物療法の進歩に伴い,副作用マネジメントは年々複雑化している。すでに本書の初版が登場してから6年の歳月が流れた。その間に殺細胞性抗がん薬,分子標的治療薬の開発が進むなかで,免疫チェックポイント阻害薬の開発の勢いはとどまる気配がない。免疫関連有害事象においては,より臓器横断的なチーム医療の必要性が求められている。
評者はがん薬物療法専門医として長年がん患者の薬物療法に携わってきたが,薬剤師外来や化学療法室所属の薬剤師による服薬指導,投与スケジュール・副作用マネジメントに関する指導,また経口薬アドヒアランスの確認,支持療法に関する提案などにおいて日々活躍されている薬剤師の存在は,外来通院治療を安全に行うにおいて欠かせない存在である。
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