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特集 頭頸部がん薬物療法—プロに学ぶ最善の選択
《甲状腺がんに対する薬物療法》
乳頭癌・濾胞癌
Molecularly targeted therapy for differentiated thyroid cancer
森谷 季吉
1
Sueyoshi Moritani
1
1淡海医療センター頭頸部甲状腺外科センター
キーワード:
甲状腺分化癌
,
マルチキナーゼ阻害薬
,
RET阻害薬
,
TRK阻害薬
,
BRAF/MEK阻害薬
Keyword:
甲状腺分化癌
,
マルチキナーゼ阻害薬
,
RET阻害薬
,
TRK阻害薬
,
BRAF/MEK阻害薬
pp.930-934
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203818
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POINT
●切除不能/再発・転移甲状腺分化癌に対して,マルチキナーゼ阻害薬に加え選択的チロシンキナーゼ阻害薬が複数使用可能となった。
●副作用が多彩で重症化しやすいマルチキナーゼ阻害薬は,予定休薬により副作用を軽減しながら治療効果を引き出すことができる。
●選択的チロシンキナーゼ阻害薬は,それぞれの臨床試験の解析結果から高い有効性とともに高い忍容性が示された。使用にあたっては,治療薬ごとに対応する遺伝子異常を所定の検査で証明する必要がある。
●切除不能/再発・転移甲状腺分化癌を有する患者の予後延長・QOL維持には,患者の状態と腫瘍の広がりを考慮したうえで,投与可能な薬剤を丁寧にそして逐次的に使用することが重要である。
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