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特集 他科はこう診る! 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の症候
平衡機能障害—平衡障害と運動失調
Disorders of disequilibrium and limb incoordination
菅谷 慶三
1
Keizo Sugaya
1
1東京都立神経病院脳神経内科
キーワード:
平衡障害
,
運動失調
,
迷路・前庭神経系
,
小脳
,
脊髄・末梢神経
Keyword:
平衡障害
,
運動失調
,
迷路・前庭神経系
,
小脳
,
脊髄・末梢神経
pp.506-510
発行日 2024年6月20日
Published Date 2024/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203721
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POINT
●平衡機能の障害では静的姿勢制御の障害である平衡障害と動的姿勢制御の障害である運動失調がみられる。
●失調症状をきたす主要な障害部位,系統として迷路・前庭神経系,小脳および脊髄・末梢神経(深部感覚障害)がある。
●迷路・前庭神経系では偏倚現象を特徴とし肢節運動失調はみられない。
●体幹失調,肢節運動失調に加えて眼振や呂律障害がみられれば小脳障害を示唆し,運動の不規則性を特徴とする。
●脊髄・末梢神経では閉眼による症状の著明な増悪が特徴で,体性感覚誘発電位検査が有用である。
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