Japanese
English
特集 伝音難聴を克服する 一歩進んだ診断と手術・人工聴覚器の適応の見極め
《手術適応の見極め》
浅在化鼓膜への手術適応と課題
Indications for and challenges of surgery for lateralized tympanic membrane
岡上 雄介
1
,
堀 龍介
2
Yusuke Okanoue
1
,
Ryusuke Hori
2
1天理よろづ相談所病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2産業医科大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
キーワード:
浅在化鼓膜
,
medial meatal fibrosis
,
長尺コルメラ
,
TEES
,
再発予防策
Keyword:
浅在化鼓膜
,
medial meatal fibrosis
,
長尺コルメラ
,
TEES
,
再発予防策
pp.37-42
発行日 2024年1月20日
Published Date 2024/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203562
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POINT
●浅在化鼓膜は手術を行っても再発し治療に難渋することがある。
●画像検査で浅在化の程度やmedial meatal fibrosis(MMF)・真珠腫の存在などを確認し,再発しやすい疾患であることを十分に説明したうえで手術適応を決定するべきである。
●治療法としては浅在化した鼓膜を作り直す方法と,コルメラの長さで調整する方法があるが,再発予防のためにさまざまな対策が必要となる。
●何より初回手術の際に,手術合併症として浅在化鼓膜をきたさないように注意することが重要である。
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