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特集 外来診療のテクニック—匠に学ぶプロのコツ
《鼻・副鼻腔疾患》
難治性副鼻腔炎の保存療法・手術を勧めるタイミング
Refractory sinusitis: How to treat conservatively and when to perform surgery
野島 知人
1
,
野中 学
1
Tomohito Nojima
1
,
Manabu Nonaka
1
1東京女子医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
難治性副鼻腔炎
,
好酸球性副鼻腔炎
,
浸潤型真菌症
,
アレルギー性真菌性副鼻腔炎
,
多発血管炎性肉芽腫症
,
IgG4関連疾患
,
副鼻腔術後の管理と再手術の判断
Keyword:
難治性副鼻腔炎
,
好酸球性副鼻腔炎
,
浸潤型真菌症
,
アレルギー性真菌性副鼻腔炎
,
多発血管炎性肉芽腫症
,
IgG4関連疾患
,
副鼻腔術後の管理と再手術の判断
pp.437-441
発行日 2022年5月20日
Published Date 2022/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203042
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POINT
●好酸球性副鼻腔炎(ECRS)は難治性副鼻腔炎の代表であり,治療に難渋することが多い。
●保存的治療で効果が得られないECRSは,診断から1年以内に手術治療へ転換するほうが治療効果は高く,予後もよいとされている。術後は再発を防止するための保存的治療が必要であり,再手術の適応判断が重要である。
●ECRSの術後の再発症例に対するデュピルマブの有効性が報告されている。
●ECRS以外の難治性副鼻腔炎には,浸潤型(急性,慢性)真菌症,アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎(AFRS),多発血管炎性肉芽腫症(GPA)やIgG4関連疾患(IgG4-RD)に伴う鼻副鼻腔炎などがあり,それら疾患を念頭に置いて診療する必要がある。
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