増刊号 術前画像と術中解剖—カンファレンスで突っ込まれないための知識〔特別付録Web動画〕
3.咽頭・喉頭領域
頸部外傷に対する手術
梅野 博仁
1
1久留米大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
キーワード:
異物
,
頸部CT
,
嗄声
,
呼吸困難
,
喉頭外傷
Keyword:
異物
,
頸部CT
,
嗄声
,
呼吸困難
,
喉頭外傷
pp.204-211
発行日 2021年4月30日
Published Date 2021/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202694
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Point
●頸部外傷後の創部感染による創傷治癒遷延の原因として,異物残存の可能性が考えられるが,頸部CT検査では異物の実体が不明瞭な場合がある.
●創部が清潔でなければ,洗浄を行い自然な創傷治癒を待つ.
●頸部外傷による嗄声では,喉頭内視鏡検査に加えて,頸部CT検査により喉頭軟骨の骨折や偏位の有無を把握する.
●頸部外傷で皮下気腫を認める場合,気道損傷部位を頸部CT検査で把握する.喉頭内腔粘膜の損傷が高度であれば,直達喉頭鏡検査で粘膜損傷部位と程度を診断し,早急な喉頭粘膜修復と喉頭軟骨の整復を行う.
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2026年4月)。
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