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特集 耳鼻咽喉科領域の外傷を診る!—初期対応から根治療法まで
顔面皮膚の擦過傷・裂創
Abrasion and laceration wounds on facial skin
安倍 吉郎
1
Yoshiro Abe
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部形成外科学分野
pp.484-488
発行日 2020年6月20日
Published Date 2020/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202430
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Point
●擦過傷においては,創の清浄化を行ったのちに,創傷の深度や挫滅の程度に応じた各種保存的治療を選択する。
●高性能な創傷被覆材には,滲出液を吸収して創環境を整えるほか,痂皮の形成を予防する効果もあり,速やかな創傷治癒が得られる。
●裂創においては,皮膚欠損が大きくならないよう最小限のデブリードマンを行ったのち,可能な限り縫合することを原則とする。
●断裂した筋肉や皮膚を丁寧かつ細密に縫合することで,変形や瘢痕を最小限にとどめることが可能である。
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