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特集① 外来で要注意!アレルギー周辺疾患
喉頭アレルギー
Laryngeal allergy
内藤 健晴
1
Kensei Naito
1
1藤田保健衛生大学耳鼻咽喉科
pp.673-677
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200697
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POINT
●全身アレルギー(アナフィラキシー)の一部分症である急性喉頭アレルギーは,急激な喉頭粘膜浮腫による呼吸困難あるいは窒息の危険回避のため速やかな対応が要求される。
●慢性喉頭アレルギーは季節性と通年性に分類され,それぞれに診断基準が示されており,ともに抗ヒスタミン薬が有効である。
●通年性喉頭アレルギーは咽喉頭異常感症や慢性咳嗽の原因疾患の1つとなる。
●通年性喉頭アレルギーの咳は,咳喘息,胃食道逆流症,薬剤誘発性咳嗽,心因性咳嗽,後鼻漏症候群,好酸球性気管支炎など鑑別すべき類似疾患が多い。
●通年性喉頭アレルギーは耳鼻咽喉科医にとって下気道の重篤な疾患(肺癌,肺結核,肺線維症など)の除外が重要である。
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