トピックス 抗菌薬の選び方・使い方
耳鼻咽喉科・頭頸部疾患を中心として
テトラサイクリン系・マクロライド系・アミノ配糖体系薬剤の使い方
谷本 普一
1
1東京慈恵会医科大学第四内科学教室
pp.527-532
発行日 1989年7月20日
Published Date 1989/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200374
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はじめに
新キノロン剤や新しいセフェム剤など最近の抗菌剤の夥しい開発と感染症治療の進歩の中にあって,テトラサイクリン系抗生物質(TCs)やマクロライド系抗生物質(MLs)は一般細菌に対するその抗菌活性の点で新しい抗菌剤に席をゆずるかにみえた時期があった。
しかし現在は黄色ブドウ球菌に対するTCsの抗菌活性,難治性気道感染症に対するエリス口マイシン(EM)療法など,抗菌活性の見直しや新しい適応の拡大などにより,TCsやMLsは再び評価されるべき薬物として登場してきている。
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