CPC
著しい気道狭窄をきたした気管原発腺様嚢胞癌の1例
平野 浩一
1
,
小野 勇
1
,
海老原 敏
1
,
朝戸 裕貴
1
,
呉屋 朝幸
2
,
中島 孝
3
1国立がんセンター病院頭頸科
2国立がんセンター病院外科
3国立がんセンター研究所病理部
pp.225-229
発行日 1989年3月20日
Published Date 1989/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200323
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腺様嚢胞癌(adenoid cystic carcinoma:以下ACCと略す)はその大部分が小唾液腺由来のものである。気管原発ACCは頻度も低く当院では全ACC 98例中4例にすぎない。臨床的にも初期にはぜんそくとして治療されたり,甲状腺癌の気管浸潤や頸部食道癌および食道癌の頸部リンパ節転移との鑑別が臨床的には困難な場合もある。
最近上記の特徴をよく示す気管原発のACCを経験したのでここに報告する。
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