特集 急患・急変対応マニュアル―そのとき必要な処置と処方
Ⅵ 術中・術後の急変への対応法
■術後編
内視鏡下副鼻腔手術に合併する眼窩内出血:予防と対応
近藤 健二
1
1東京大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学教室
pp.340-344
発行日 2013年4月30日
Published Date 2013/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102505
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Point
◆術前のCT画像で前篩骨動脈の走行や眼窩紙様板の状態,鉤状突起の外側偏位の有無を確認する。
◆術中は眼窩紙様板の損傷に注意し,おかしいと思ったら眼球を押して確かめる。
◆眼窩骨膜を損傷し脂肪が露出した場合は基本的に鼻内パッキングは行わない。
◆眼窩内出血が発生した場合は直ちに眼科医と連携をとり,必要に応じ眼球マッサージや副腎皮質ステロイドの投与,眼窩の減圧処置を行う。
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