Japanese
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シリーズ DPCに対応したクリニカルパスの実際
⑳大唾液腺良性腫瘍摘出術
⑳Resection of a benign major salivary gland tumor
室野 重之
1
,
近藤 悟
1
,
脇坂 尚宏
1
,
吉崎 智一
1
,
古川 仭
1
Shigeyuki Murono
1
1金沢大学大学院医学系研究科感覚運動病態学(耳鼻咽喉科)
pp.867-872
発行日 2007年10月20日
Published Date 2007/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101160
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Ⅰ はじめに
すでに本シリーズでもたびたび記されてきたが,わが国では,2003年より特定機能病院の入院診療においてDPC(diagnosis procedure combination)による包括医療が導入された。従来の出来高払いにかわり,疾患別に診療報酬が固定されているため,平均在院日数を短縮し,医療の効率化が求められるようになってきた。クリニカルパス(以下,パスと略す)は,平均的な経過をたどる疾患に対するチーム医療のための,いわば計画表である。パスに従い入院から退院までの治療手順を標準化することにより,医療の質やサービスを低下させることなく,医療経済効果を向上させることが期待される。また,漏れのない安全性を重視したチーム医療が可能になること,若手医療従事者の教育効果などの利点も期待される1)。今回,当科で使用している大唾液腺良性腫瘍摘出術のパスについて,有用性と問題点の検討を行った。
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