Japanese
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症候群事典 M
Moebius syndrome
Moebius syndrome
伊藤 八次
1
1岐阜大学医学部耳鼻咽喉科
pp.187
発行日 2006年4月30日
Published Date 2006/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100409
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定義・概念
Moebius syndromeは先天性両側性顔面神経麻痺を主症状として,ほかの脳神経麻痺や四肢・顔面の形成不全を伴う症候群である。先天性両側性顔面神経麻痺については,1880年,von Graefeが初めて1症例を報告した。その後いくつかの報告を経て,1888年,1892年にMoebiusは先天性両側性顔面神経麻痺にほかの先天異常を合併する症例について,自験例および過去の報告例を詳細にまとめた。以後,本症候群はMoebius syndromeと呼ばれるようになった1)。わが国では,1959年,谷ら2)の報告が最初とされる。
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