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特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(3) 1992年11月東京
学術展示
網膜色素上皮裂孔を伴う胞状網膜剥離の自然寛解例
Spontaneous remission in a case of bullous retinal detachment with retinal pigment epithelial tear
菅野 俊雄
1
,
武藤 勉
1
,
君塚 佳宏
1
,
山田 孝彦
1
,
玉井 信
1
Toshio Kanno
1
,
Tsutomu Muto
1
,
Yoshihiro Kimizuka
1
,
Takahiko Yamada
1
,
Makoto Tamai
1
1東北大学眼科学教室
pp.1142-1143
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908677
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- Abstract 文献概要
緒言 網膜色素上皮裂孔は,1981年にHoskinら1)に報告されて以来,数々の症例報告や病因の検討がされてきている。そのなかで,網膜色素上皮裂孔部の経時的な変化についての報告は少ない。今回筆者らは,胞状網膜剥離に合併した網膜色素上皮裂孔を経験し,10か月以上にわたって色素上皮裂孔部を含めた視機能の改善を観察することができた。裂孔が中心窩を含まない症例のため中心視力が比較的保たれ,固視が良好で,自動視野計による信頼性の高い閾値測定が可能であり,他の諸検査でも,興味深い知見を得ることができた。
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