特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
眼科外来診療の周辺
診断書の書き方
松崎 浩
1
1東邦大学医学部眼科学第二講座
pp.293-295
発行日 1999年9月30日
Published Date 1999/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906611
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医師は患者を診療または治療した場合,患者の求めに応じて診断書を発行する義務がある。医療はそもそも社会的なもので,最近カルテ開示が論議されていることでもあるし,決して閉鎖的であってはならないのは言をまたない。したがって診断書は社会的公正を保っ理念が必要である.診断書は種類は多岐にわたるし,診断書料など経済的負担もあるので,使用目的を知り,よく話しを聞くことが大切で,患者の焦りや不正に利用されないよう注意が必要である。
診断書は一般的に疾病や外傷による入院または安静治療を要するものと,資格取得に関するもの,身体障害者福祉法(身障者手帳の発行),労働者災害補償保険法(労災法),交通事故の自賠責保険(自賠法)などが対象となる。補償を伴う場合は診断書の背景をよく理解しておかなくてはならない。
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