特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
集学的治療に必要な他科の知識
リウマチ性疾患—いま,内科では
大野 岩男
1
1東京慈恵会医科大学内科学講座第二
pp.232-233
発行日 1999年9月30日
Published Date 1999/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906584
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リウマチ性疾患に眼病変を伴うことはよく知られており,内科医にとって,シェーグレン症候群では乾燥性角結膜炎を,悪性関節リウマチでは上強膜炎を,ベーチェット病,サルコイドーシスではぶどう膜炎をという具合いに,リウマチ性疾患と眼病変を結びつけて考えることは常識になっている。右の表に眼病変を伴う代表的なリウマチ性疾患を示すが,これらのリウマチ性疾患では常に眼病変の合併を念頭に置き,定期的に眼科医のコンサルテーションを受けることは日常診療において重要であり,またリウマチ性疾患自体以外にも,治療(特にステロイド薬治療)に伴う白内障,緑内障のチェックもリウマチ性疾患の経過観察には大切になってくる。
本稿では代表的なリウマチ性疾患の特徴,治療について概説する。
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