特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来フォローアップの実際
緑内障術後の外来フォローアップ
前田 利根
1
1オリンピア眼科病院
pp.186-188
発行日 1999年9月30日
Published Date 1999/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906570
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緑内障術後眼では眼科手術のありとあらゆる術後合併症を経験する。術後感染症,併発白内障,低眼圧黄斑症,脈絡膜剥離前房消失による角膜内皮障害,角膜内血腫など術後合併症は多岐にわたる。特に術後早期には種々の合併症に遭遇する。このような点から緑内障術後管理は,以前から他の内眼手術後と比較して手間のかかるところであった。またマイトマイシンC併用トラベクレクトミーが広く行われるようになると,その術後管理はさらに複雑になった。
しかし多様な術後合併症も,通常外来通院を開始するころには一通り出そろい落ちついてくる。このため,外来フォローアップ中に実際に問題となるのは主に眼圧の再上昇であり,稀ではあるが,晩発性の術後感染にも十分気をつける必要がある。
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