第51回日本臨床眼科学会専門別研究会1997.10.17東京
眼先天異常
玉井 信
1
1東北大学医学部眼科学教室
pp.1950-1952
発行日 1998年12月15日
Published Date 1998/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906165
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1,単眼症の1例 沼崎好子・他(仙台赤十字)
目的:単眼症は極めて稀な先天異常で,その原因として染色体異常,妊娠初期のウイルス感染症および薬剤の影響などがあげられている。今同われわれは種々の全身的奇形を伴った単眼症に染色体検査で13トリソミーを認めた1例を経験したので,各種奇形の発生時期を中心に検討を加えた。
症例:患児は在胎29週6日,出生体重836g,帝王切開にて出生したが約6時間後に死亡した。母親は37歳初産で,定期検査時に重症妊娠中毒症のため帝王切開にて分娩し出産した。患児は出生時に単眼症,全前脳症,複雑心奇形(心室中核欠損,総動脈管),単一膀動脈,多指症を認めた。染色体検査で13トリソミーであった。また病理組織学的検索は行えなかった。
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