眼科検査法についての私の考え
器械と人
清水 弘一
1
1群馬大学医学部眼科学教室
pp.153
発行日 1998年10月20日
Published Date 1998/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906095
- 有料閲覧
- 文献概要
臨床では名人芸を発揮しにくくなった。ほとんどを器械が代行してくれるからである。内科では,肺の空洞(カペルネ)だと大きさが3ミリもあれば打診で発見できたという。それが,レントゲンが出現して以来,出番がなくなった。白血球の分画でも,今では専用の器械が自動的にしてくれる。医師の仕事は「データを読むだけ」という感じになってきた。
眼科でもその傾向が強い。医師の五感に頼る検査法が活躍する機会が減ってきたのである。
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.