Japanese
English
連載 眼科手術のテクニック・94
涙小管閉塞の分類と術式選択
Classification of lacrimal canalicular obstraction and indication of surgical treatment
矢部 比呂夫
1
Hiro-o Yabe
1
1東邦大学医学部第2眼科学
pp.1716-1717
発行日 1996年10月15日
Published Date 1996/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410905066
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
涙小管閉塞を程度分類する意義
本稿で扱う陳旧性の涙小管閉塞をきたす原因は外傷が最も多く,次いで炎症性,突発性,腫瘍,先天異常などがあり,その閉塞範囲も症例により大きく異なる。涙点閉塞や涙小管閉塞の範囲が狭い場合は前号で述べた涙点形成術や健常な涙小管を利用する涙小管再建術を行うが,広範な涙小管閉塞の場合は涙液が貯留する結膜嚢から新たな涙道を造設する結膜涙嚢鼻腔吻合術を行う。したがって涙小管閉塞の症例に対しては慎重に閉塞の程度を検討し,これに従って術式を選択する。
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.