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特集 第49回日本臨床眼科学会講演集(1)
特別講演
小児の網膜硝子体疾患の発生進行の特異性
An unique nature on development of vitreoretinal diseases among infant
大島 健司
1
Kenji Oshima
1
1福岡大学医学部眼科学教室
pp.237-243
発行日 1996年3月15日
Published Date 1996/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410904744
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はじめに
乳幼児の網膜剥離,特に周産期の病変に起因する網膜剥離は通常の成人の網膜剥離と異なり,しばしば水晶体後面に達するまで高く剥離し,いわゆる白色瞳孔の状態となることが知られている。
しかし,なぜこのような型の網膜剥離が生ずるかはいまだに明確にされていない。この原因を,発育途上にある乳幼児の眼球の特異性によると安易に考えてしまってはならない。もちろん,この小児の眼球の特異性も関与していることは疑いを入れないところであるが,これにそれぞれの疾患による特徴的な変化が加わってこのような型の網膜剥離をきたしたものと考えられる。
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