特集 眼科診療に役立つ基本データ
19眼窩
19-6.眼窩放射線治療の適応と方法
pp.218-219
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410904614
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眼窩疾患は深部にあるため,眼球前面の病巣に比較して放射線感受性は多少低い。放射線療法は良性疾患では,生検による診断,ステロイド,または非ステロイド系消炎剤などの無効例や再発例に行われる場合が多い。また悪性疾患に対しては,手術療法,化学療法と同時に検討されるが,腫瘍や眼球摘出後の術後照射や隣接臓器からの浸潤には積極的に施行され,原発性腫瘍にも根治的照射が行われる場合がある。放射線治療の対象となる疾患,方法,放射線眼障害について以下にあげるが,疾患については眼窩偽腫瘍,悪性リンパ腫,小児に発生する横紋筋肉腫が比較的頻度が高い。
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