特集 眼科診療に役立つ基本データ
18外眼筋・斜視
18-14.AC/A比(測定法と正常値)
pp.207
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410904607
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測定法には基本的には2種ある。1) Gradient法…完全矯正下に固視標の位置を一定にしたまま凹レンズをさらに負荷し,その前後の眼位(他覚的斜視角,単位;プリズムジオプトリー)の変化を交代プリズム遮閉試験,大弱視鏡で測定する。変化量を凹レンズの度数(ジオプトリー)で割ったもの。正常範囲は教科書的には2〜6△/Dであるが,実際はそれより低いほうに広いようである。(例えばFranceschetti AT et al:Am J Ophthalmol 70:558-562,1970)
2) Heterophoria法…明視可能な最小の視標を遠見から近見に移動し,交代プリズム遮閉試験で,その移動前後の眼位の変化を測定する。変化量を調節刺激量で割ったものに瞳孔間距離(cm)を加えたものである。近接性輻輳が入る分だけGradient法よりも高い値になるので正確ではないという。
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