特集 白内障手術 Controversy '93
白内障をめぐる22のControversy
PEAにおける核の処理法—二手法の実際
永原 國宏
1
1聖母眼科
pp.88-90
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901890
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超音波白内障手術において二手法(two-hand-ed method)とは超音波チップと同時に第2器具(スパーテルやフック)を使う手法をいう。そして12時の1つの切開創から超音波チップとスパーテルを挿入する1切開創二手法(one incisiontwo-handed method)と,スパーテルのために,もう1つ切開創を作る2切開創二手法(two inci-sion two-handed method)がある。
Can opener capsulectomyの後,虹彩面で核の破砕吸引を行う二手前後房法においてスパーテルやフックは核の位置をコントロールするために使われているが,continuous circular capsulorhexis(CCC)の後,水晶体嚢内で核の分割破砕吸引を行う二手後房法であるdivide and conquer tech—niqueやphaco chop techniqueでは,位置をコントロールするだけではなく,核を細かく分割していく器具として使われる。
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