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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年10月 広島
学術展示
糖尿病性網膜症と2・3-diphosphoglycerate
Diabetic retinopathy and 2,3-diphosphoglycerate
佐藤 章子
1
,
木村 聡
1
Shoko Satoh
1
,
Satoru Kimura
1
1弘前大学医学部眼科学教室
pp.854-856
発行日 1992年6月15日
Published Date 1992/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901190
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緒言 第95回日眼報告に引き続き糖尿病性網膜症と赤血球2・3-diphosphoglycerate (以下DPGと略す)とのかかわりについて検討した。
対象と方法 半年以上経過観察できた糖尿病患者265例(男性120例,女性145例)を対象として,薄葉分類1)による螢光所見の網膜症各病型(表1)と全血中DPGの関係を検討した。なお今同は5および6型は一括して5型とし,7型特殊型のうち急速進行型のみ7型として扱った。対照群は,75gGTTにて耐糖能異常のない24例(男女各12例)を用いた。全血中DPGは,ヘパリン採血後ただちに0.6N過塩素酸溶液にて除蛋白し,凍結保存後,採血1週間以内に2・3-DPGテストにて測定した。一部の患者にはヘモグロビンA1C(HbA1C),ヘモグロビン(Hb),赤血球数(RBC)を同時測定した。DPGに異常をきたす糖尿病以外の全身疾患を有す患者は除外した2)。
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