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特集 網膜剝離の現在—見えてきた実像と最新の治療戦略
網膜剝離に対してどのように手術法を選択するか
How to select the type of surgery for retinal detachment
西塚 弘一
1
Koichi Nishizuka
1
1山形大学医学部眼科学講座
キーワード:
裂孔原性網膜剝離
,
術式選択
,
強膜バックリング
,
硝子体手術
,
疾患レジストリー
Keyword:
裂孔原性網膜剝離
,
術式選択
,
強膜バックリング
,
硝子体手術
,
疾患レジストリー
pp.1602-1607
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214239
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●わが国の裂孔原性網膜剝離の外科治療は,原因裂孔にかかる硝子体牽引を減弱させる強膜バックリングと,硝子体牽引を直接除去しガスタンポナーデを併用する硝子体手術が中心である。
●日本網膜硝子体学会による網膜剝離レジストリに登録された3,178眼(2016年2月〜2017年3月)の術式の内訳は,強膜バックリング手術が24.2%,硝子体手術が69.5%,強膜バックリング併用硝子体手術が6.3%であった。
●網膜剝離レジストリの解析により,硝子体手術を選択する因子として,高齢者や眼内レンズ挿入眼,弁状裂孔など,硝子体手術を選択することが妥当と思われる因子が関連していたことに加え,研究期間に多数の網膜剝離手術を行った術者も関連していた。
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