増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド
7 網膜硝子体
網膜血管閉塞症
馬場 高志
1
1鳥取大学医学部視覚病態学分野
pp.281-285
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214185
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クリニック・病院から紹介/逆紹介するときのポイント
クリニックから病院へ紹介するとき
・病型の診断が眼底所見からでは困難な場合.
《網膜静脈閉塞症》
・自施設で治療困難な場合は,数日以内に紹介.治療に抵抗し,治療が困難な場合は,次の治療スケジュール前に紹介.
《網膜動脈閉塞症》
・発症が早期で,診断時に自施設で治療が可能であれば,すぐに治療.治療困難な場合はすぐに紹介.
《眼虚血症候群》
・緊急性が高く,原因精査に限界があるため,治療困難な場合は早急に紹介.
病院からクリニックへ逆紹介するとき(下記条件をともに満たす状態)
・十分な原因の精査が終わり,全身疾患が定期的な内科医による管理下にある状態.
・定期的な治療,もしくは治療なしで活動が停止した状態.
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