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ことば・ことば・ことば オノマトペ
pp.1572
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212960
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- 文献概要
天気の話をしていて,「日本には雨の種類が多い」という話題になりました。考えると,日本にはこれを調べるのに便利な辞書があります。「逆引き○辞苑」という本で,見出し語が語尾の順に並べてあります。春雨ならメサルハ,俄雨ならメアカワニで引くことができます。糠雨,氷雨,黒い雨まで出ていて,なるほどと思いました。
ところが,日本語では種類が少ないという逆の場合もあります。「なく」がその例で,こちらには泣く,鳴く,啼くのどれかで済ませていますが,英語だと「誰がなくか」で表現が違います。啼くのが犬だとbow,猫ならmiaow,豚の場合にはgruntまたはsqueakが普通ですが,犬の啼き方にもbarkだけでなく,whine,howl,bay,gnarlなど種類があります。狼だとhowlまたはyellです。
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