増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準
2.眼表面・角膜疾患
Special Lecture
微生物学からみた感染性角膜炎
鈴木 崇
1
1東邦大医療センター大森病院眼疾患先端治療学
pp.120-121
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212889
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
はじめに
感染性角膜炎は,透明組織である角膜に微生物が増殖し,免疫反応を引き起こし,炎症を生じた状況である.重篤な症例では,角膜混濁,角膜穿孔,角膜高度乱視を引き起こし,視力が低下する。治療は,原因微生物を検出し,その原因微生物を死滅させる抗微生物薬の投与が必要となる。
最新の微生物学の進歩により,感染症の病態が少しずつ明らかになりつつあり,最新の微生物検出方法や新規治療法の開発が行われている。感染性角膜炎においても研究が行われており,最新の情報が明らかになっている。本稿では,感染性角膜炎の最新の情報について感染性角膜炎の病態,微生物検出方法,治療法に分けて解説する。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.