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ことば・ことば・ことば 核
pp.936
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212743
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- 文献概要
殻が硬い木の実のことを,英語ではnutと呼びます。これにはwalnutクルミ,chestnutクリなどがあります。縄文以前の人々には,クリは重要な食糧でした。
クルミの殻を割るのには,なにか道具が必要です。「クルミ割り人形」も,そもそもは用途を限定した道具でした。人類学にnutcracker manという俗称がついた猿人がいます。原人よりも古い時代にアフリカに住んでいましたが,顎が強いので,クルミを噛んで割ることができたので,この名になりました。正式の名称はジンジャントロプスZinjanthropusですが,分類がその後に変わり,Australopithecus robustusになりました。
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