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連載 知っておきたい小児眼科の最新知識・6
新生児・乳児の眼底出血を診たら
The ocular findings of abusive head trauma
中山 百合
1
Yuri Nakayama
1
1砧ゆり眼科医院
pp.788-792
発行日 2015年6月15日
Published Date 2015/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211359
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1)新生児網膜(硝子体)出血は出生時に生じ,2〜3週間ほどで自然消失する。全身状態や状況から虐待と鑑別は容易である
2)虐待性頭部外傷およびゆさぶられっ子症候群では,眼底検査結果が虐待判定の重要な所見となる。多発性,多層性の網膜出血や,出血性網膜分離などが特徴的な眼底所見である
3)少しでも虐待の疑いがあれば,医療者は速やかに児童相談所へ通告〔全国共通ダイヤル:0570-064-000(2015年7月からは局番なしの189に変更)〕を行わなければならない
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