論文論
誇張表現/引用文献
Bonin
pp.1732
発行日 1989年10月15日
Published Date 1989/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211028
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ものごとを強調して言おうとするばあい,時代が下がるにつれて表現が大袈裟になる傾向があるものです。「すごぉーくりっぱ」,「非常に気になる」,「この装置は極めて有用」などがその例でしょうか。そう言えば,ある結婚式で「君が植物人間になっても愛し続けます」という新郎までいました。
学術論文でもこういった最大級の表現がしばしば使われています。ところが皮肉なことに,「表現が大袈裟になるほど嘘らしく聞こえる」というのが人間心理なのです。「ありがとう」と英語で言うのでも,Thank you very much indeed.とやると,只のThank you.より真実味が薄れるのです。
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