増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
血液疾患治療薬
ビタミンB12製剤
レヂソール(萬有)
下平 滋隆
1
,
降旗 謙一
2
1信州大学医学部第2内科
2信州大学医学部臨床検査医学
pp.279-280
発行日 1996年11月30日
Published Date 1996/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905594
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臨床薬理
●作用機序:シアノコバラミン(ビタミンB12:VB12)は,正常な発育,造血,神経系には不可欠なビタミンである.造血機能に対しては,DNA合成過程で,葉酸を活性化することで作用し,ヘム合成前のメチルマロニルCoAからサクシニルCoAへの転換に関与する.また,神経組織に対してはVB12は髄鞘の形成促進,グリア細胞での核酸・蛋白代謝に関与している.
●血中濃度モニタリング:臨床的には不要.
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