談話室 第62回日本眼科学会総会見聞記
1.会員の談話より
中島 章
1
1順天堂大学眼科
pp.1051-1054
発行日 1958年7月15日
Published Date 1958/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206413
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学会の終つた夜,本町の或る喫茶店で皆と疲れた体を休めていた。全く3日間精勤するのは重労働である。聞くともなしに,後のボツクスでの会話に聞き耳を立てたが仲々面白いので,見聞記の代りにその会話を抜き書することにした。座を立つ時そつとぬすみ見たら,何所かの教授らしい人と,そのお弟子さんと2人親しそうに話に夢中であつた。そんなわけで以下会話を覚えている限りまとめて書くが内容に関する責任は嚴密には此の会話にふけつていたお2人にある。私は唯だそれをまとめたにすぎない。このお2人を仮にA,Bとする。
A「今年学会に招待した外人は,Thiel教授も,Reese教授も良かつたですね」
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