第22回臨眼グループディスカッション
眼の形成外科(第4回)
pp.933-936
発行日 1969年7月15日
Published Date 1969/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204122
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
第2回植皮シンポジウム
船橋知也
有毛植皮術,特に眉毛移植について
百々 隆夫(京都府立医大)
植皮術の基本的な考え方を述べ,眉毛移植の原則と術式とを経験,症例とともに紹介。
眉毛の偏位に対しては,Z-Plastyが脱毛のない点で,きわめて有効である。眉毛欠損は部分欠損と全欠損とでは,量的な相違があるばかりでなく,母床および周囲組織の瘢痕化,およびfibrosisの面からも,部分欠損は全欠損より眉毛移植が容易である。したがつて,部分欠損ではhair-bearing free graftの成功する可能性も大きい。しかし全欠損では,有毛有茎回転植皮か,含血管有茎有毛植皮術——特にisland pedicle flap(Mustardé)——が必要となる。
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.