Japanese
English
臨床実験
コンタクトレンズと二重眼瞼
Upper Iid influenced upon wearing contact lens
秋山 晃一郎
,
秋山 明基
1
K. Akiyama
,
A. Akiyama
1
1横浜医大眼科
pp.1225-1231
発行日 1962年12月15日
Published Date 1962/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202611
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故佐藤勉教授1)は,その著書『コンタクトレンズ』の中で,美容を目的とするコンタクトレンズについて,次のように述べられた。『コンタクトレンズは,角膜前面にかぶさっている為に角膜或いは,前眼部,透光体,及び虹彩などの美容上の欠点を,隠してしまう事が出来る。角膜白斑,虹彩異色,白子眼,種々の原因による虹彩変色,無虹彩,手術の適応とならぬ白内障などに,カラーレンズを,用いる事によって,容貌上の欠陥を解決する事が出来る』と。しかしながらこれは容貌上の欠陥を有する者に対する美容を目的としたものであつて,あくまで欠陥を隠すと言う事が主目的である。然らば若しそのような欠陥がなく,ただ届折異常のみを有する健康な眼に対しては,コンタクトレンズは美容的に,果して如何なる影響を与えるものであろうか?
コンタクトレンズを装用した為に眼鏡から解放された患者,特に若い女性が見違えるように発溂とした美しさを発揮する情景に驚かされる事は,コンタクトレンズを取扱っている眼科医にとっては,別に珍しい事ではない。その理由として次の様な事をあげる事が出来ると思う。
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