Japanese
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臨床実驗
人胎兒網膜の発生に就て—特に眼胚後極部の発生(4)
The Study of Deve opment of Human Foetal Retina, especially the Development from the Region of the Posterior Pole
市川 達
1
1日本医科大学眼科学教室
pp.518-522
発行日 1954年4月15日
Published Date 1954/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201847
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第5章 網膜各細胞の発育
第1節 網膜細胞の分化形式
網膜各細胞は何れも所謂Proliferating cellのMito-sisによつて増加した細胞(初期胚芽層或は外神経原基層の細胞)の分化によつて生ずる。即ちMitosisによつて生ずる細胞は総て同様で,クロマチンに富み,楕円形核で始めは原形質不明であるが,一部は突起を有し,その突起は無核層中に入つて之を構成している。此の細胞は後には原形質が明かとなり,内外への突起を有している。而して,初期胚芽層後には外神経原基層を作つている。
此の楕円形核細胞は更に分化して,Mitosisを再び行う事なく,神経節細胞,アマクリン細胞,両極細胞,水平細胞,視細胞とMuller氏支柱細胞とに夫々の時期に於て変化発育する。
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