臨床實驗
B.C.G.陽轉し難き體質のフリクテン患者の結核發病
小原 博享
1
1名古屋鐵道病院
pp.489-491
発行日 1953年9月15日
Published Date 1953/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201581
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結核は傳染病である以上,結核の發展,進展に對し感染樣式,環境などの影響が主要な役割を果すのであるが,結核に罹り易い傾向,或は結核症の發生に對し,體質が相當人きな影響を示す事に就ては異論のない所である。最近,B.C.G.難陽轉體質のものは結核發病し易いか,或は發病し難いか問題になつている所である。私はB.C.G.接種した事のある人でフに罹患した人の遠隔豫後を調査報告したが其の一環として數回のB.C.G.接種にも關わらず仲々陽轉せず數回B.C.G.接種した人でフに罹患した人の結核發病を調査したが其の發病率が非常に高かつたので茲に報告しフ患者の遠隔豫後に體質學的立場から追加したい。
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